玄牝 げんぴん
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萌の朱雀、殯(もがり)の森、河P直美監督最新作
人間が人間をつくるのはきれいごとじゃないけど、きれいだ。はしごのひとつひとつの段を自然の中でこつこつとあがっていき、妊婦も育ち、ある日産まれる。ふつうのドキュメンタリーではおそるおそる撮られている妊婦さんたちがここでは野性の獣みたいに美しい。よしもとばなな
これまで遠くから抱いていた「吉村医院神話」が、その輪郭や、肌触りまでも、鮮やかに親密になる。ひたすらに実直で、謙虚で、可笑しみにあふれる吉村先生の佇まいは、どんな立派な哲学書よりも、いのちの不思議を物語っているようだ。そうして、種も仕掛けもない、当たり前のことが、こんなにも眩く、重たいことを知る。「ありがとう」って、奇跡が起きたときに、思わず零れ落ちた言葉だったのですね、、、。たった10分の命の16mm フィルムたちに、あるがままの森羅万象を宿してしまった河瀬さんに、「ありがとう」です。内田也哉子
「命」を持つ僕らは、「命が生まれる」という事に少し無知過ぎたのかもしれない。その生まれ育った命が様々な形となり、人と人とを繋げ、多様な人間模様を描く事の複雑さシンプルさ全てが、この映像には表されている。受け手にすべてを委ねる作品というのは、物作りの目線からしてとても困難なのだが、それをこんな自然な形で出せるとは。アンダーグラフ 真戸原直人
男性である私は、いままで出産ということを直視したことがなかった。二人の娘の出産のときも妻のそばにいてやれなかった。忙しかったということもあるが、そもそも出産に立ち合うという考えが浮かばなかった。 私は、この映画を観て初めてそのことを後悔した。河瀬監督の目線は、目をそらすことなく真っ直ぐに被写体に向かっていた。出産にまつわる不安、希望、喜び、悲しみなどが自然な形で迫ってくる映画だ。大地を守る会会長  藤田和芳
自然から満ち溢れてくるみずみずしい気に包まれた美しい映画です。水の音、薪を割る音、話し声、すべてが何と気持ちよいのでしょう。そしてそこに息づく女性たちのエロス。出産という荘厳なる奇蹟におののき輝く女性たちと、そのリアルな息づかいを是非この映画で感じて下さい。歌手 加藤登紀子