1969年奈良市生まれ。1986年大阪写真専門学校(現ビジュアルアーツ専門学校)映画科卒業。映画表現の原点となった傑作ドキュメンタリー『につつまれて』(92)、『かたつもり』(95)で、1995年山形国際ドキュメンタリー映画祭国際批評家連盟賞などを受賞。
初の劇場映画『萌の朱雀』で1997年カンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督賞)を史上最年少受賞し、鮮烈なデビューを果たす。続く『火垂』(00)で、2000年ロカルノ国際映画祭国際批評家連盟賞、ヨーロッパ国際芸術映画連盟賞をダブル受賞。この後、ヨーロッパで、ドキュメンタリー作家・河瀬直美への関心が高まり、フランステレビ局la sept arteと共同で『きゃからばあ』(01)を製作。自身の出産体験を通して、命のつながりを描いた『垂乳女 Tarachime』(06)はロカルノ、台湾、コペンハーゲン、山形国際ドキュメンタリー映画祭で受賞を重ねる。2007年カンヌグランプリ受賞作『殯の森』(07)、『七夜待』(08)をたて続けに発表し、世界的に評価される映画作家となる。現在、最新作『朱花の月』を製作中。
2010年8月に開催される、第1回なら国際映画祭のエグゼクティブディレクターも務める。
作品:
初期ドキュメンタリー「紡ぐ DVD−BOX」、『殯の森』など |